1国税庁では令和8年9月24日に基幹システム(KSK2)の刷新とe-TAXのシステム改修が行われました。
1情報漏洩や書類交付の遅れなどの問題が発生し、まだ混乱が続いていますが、利便性が向上している部分もあります。
例えば、e-TAXのマイページの機能が拡張され、贈与税に関する情報提供が充実しています。
1贈与税関係情報のページでは次の4つの情報が見られるようになっています。
① 申告書表示
② 更正・決定の通知情報
③ 相続時精算課税適用状況
④ 書面申告提出状況
1このうち、①は従来から見られましたが、②③④が追加されています。
① 申告書表示
・e-TAXで提出された贈与税の申告書が画面表示されます。
② 更正・決定の通知情報
・税務署による処分である贈与税の更正通知や決定通知に関する情報が表示されます。
③ 相続時精算課税適用状況
・相続時精算課税制度を適用している場合に、特定贈与者ごとの申告内容が表示されます。
・書面提出分も含め、過去に申告した全ての年分が表示されます。
・マイページ上で確認できるのは、特定贈与者の相続開始日から7年間です。
④ 書面申告提出状況
・KSK2の導入前に提出した贈与税の書面申告書の提出状況が表示されます。
・表示されるのは提出の履歴のみで、内容が見られるのは①の範囲のみとなります。
1実務的に影響が大きいのは、③の相続時精算課税適用状況です。
精算課税は大昔に贈与していても、相続時に加算する必要がありますが、加算を忘れて修正申告させられる例が少なくありません。
また精算課税を選択していることを失念して、後の贈与税の計算を間違えることもあります。
1今回のシステム改修で書面提出分も含めて精算課税の状況を確認できるようになったので、こういったミスを防げるようになります。
なお、贈与税関係情報は本人だけでなく、委任を受けた税理士も見ることができます。


