厚生労働省の部会で2年ぶりに中退共の上乗せが行われることが決まりました。
株式や債券の運用収入が好調であるため、加入者に還元するもので、1人当たり7000~8000円の上乗せになるようです。
従来は累積剰余金の1%(54億円)しか還元できませんでしたが、上乗せ上限のルールが撤廃され、280億円が還元できることとなりました。
中退共(中小企業退職金共済制度)は中小企業の従業員のための退職金制度で次のような特徴があります。
① 加入できる企業
・中小企業(業種により違いあり)
・サービス業で資本金5000万円以下または常用従業員100人以下、製造業で資本金3億円以下または常用従業員300人以下 など
・個人事業者の要件は従業員数のみ
② 加入する従業員
・原則全員加入(契約社員や短時間勤務者は加入させなくてもよい)
・役員は加入不可
・家族従業員は加入可能(小規模企業共済との併用は不可)
③ 掛け金
・月5,000円~30,000円
・新規加入時や増額時に国から1年間の助成あり
④ 経理処理
・全額損金算入
⑤ 受け取れる退職金
・月1万円で10年加入⇒1,265,600円(+65,600円)
・月1万円で20年加入⇒2,666,600円(+266,600円)
・今年度の付加退職金は0.61%(43か月以上の加入期間必要)
⑥ 注意点
・退職金は直接従業員の口座に振り込まれるため、会社都合での減額はできません。
・中退共とは別で会社から退職金を支給することも可能です。その場合は両方の合計で天引きする所得税及び住民税を計算します(後に支給する方で調整)。


